イギリス旅行記 1月6日

朝帰ってくると言っていたのに彼が遅れていて戻ってこない。今日は近所のマナーハウスを見に行く予定だったのに。とちょっとムッとしていたらお姉さんが連れてってくれた。ピックアップは彼がするという事で、取りあえず一人で巡る。Stoweという昔羊商から身を起こして貴族になったテンプル家が所有していたと言う豪邸。ツアーが2時からあると言うので張り切って集合場所に行くと誰もいない。へ?と思っていると、ツアーガイドのお姉さんが「今日はあなた一人みたいね」との事。結局時間になっても誰も来ないので2人でツアーを始めた。このヒストリックハウスは今はパブリックスクールが所有しているそうで、見る部屋も図書館に改装されていたり、食堂だったりと本来の姿を残してはいるが、学校見学みたいで私の見たかったマナーハウスとは若干違っていた。冬だったのでここしかチョイスがなかったから仕方ないのだが。いつか夏にまた来てチャッツワースとかライムパークに行きたいものだ。このツアーガイドの人がいい人で丁寧に色々教えてくれたので非常にこの家の歴史に詳しくなった気分。2代目の当主がどうしてもビクトリア女王を招待したいと頑張ったのだが、いつもつれない返事だった。そんなある日、じゃ行くかも、とお達しがあったので莫大なお金を使って増築したのだが、やっぱり止めた!と行幸中止になったそうな。それでも夢を諦めず、女王が初のお客となるようにその増築部分を10年もシャットアウトしていたある日、じゃ今度は本当にいくから、と連絡があったので10年ぶりにドアを開けて更に整備をして出迎えたが、女王は余りお気に召さなかったらしい。家具がありすぎで通れないとかToo muchだ!とかとにかくそんなに感銘を覚えずに3日で去ったのだが、このせいで元々先代からあった借金が膨れ上がり1.5ミリオンポンドにまでなったそう。(今で言うといくらか?知らない)結局維持できなくて売りに出したので、家具や装飾品等切り売りされ、今残ってるのは壁に埋め込んであって取れなかった物位だそう。その後のオーナーが買い戻そうと頑張ったが、結局その次のオーナーはお金もないし、誰も相続したがらなかったので家ごと売りに出したそう。それで、今の学校が買い取って現在に至るらしい。
確かに建物自体は素敵だが、内装とか昔はダマスク織りの素晴らしい壁飾りだったらしいのだが、今はペンキが塗ってあるだけとか、マントルピースも質素だったりと、中は貧相だった。今この家族はどうしてるのか聞いたら、全然金持ちじゃないそう。栄枯盛衰。





3年前くらいにエリザベス女王がこの学校を視察に来たそうだが、その時も内装の整備をお金かけてやったのに3時間しか滞在しなかったので、この家はそういう運命なのね。とガイドさんは言っていた。
庭もちょこっとみて帰った。非常に広いので見て回るには時間が掛かりそうだった。夜は帰るまでに絶対フィッシュアンドチップスが食べたかったので、買いに行ったがお休みで、一か八かでシーフードレストラン(それも結構おしゃれチックな)に入ってテイクアウェーをお願いしてみたら、新聞紙には包めないけどいいよ、と言ってくれ買うことが出来た。白身は分厚いスズキでムッシ-ピーつきで8£。1840円。たけーーー!でも魚がプリプリですんごい美味しかった。

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