出産体験記

出産前、体験者にどうだった?と聞くと必ず「痛かったけど忘れちゃった」とか「皆やってる事だから大丈夫よ」という曖昧な答えしか返って来なかったので私は細かい所まで色々聞きたかったなぁと思ったものだ。なので私の備忘録&今後出産するかもしれない友達がもしどうだった?と聞いて来たら答えられる様に詳細メモを残そうと思う。

2009年6月17日(水)早朝

夜中から何十分かおきにお腹が痛い気がしたので、もしやと思いタイミングを計り始めたのが0:11。明け方には10分間隔になって来た気がしたので(気がした、というのはこれが陣痛なのかどうか分からないし、耐えられるけどイタタタ・・・位だから)6時半頃助産院に電話をしたらすぐ来る様に言われた。タクシーで向かうその時の気持ちはやっとか!という妊娠生活からの解放への喜びで高揚していた。タクシーの運ちゃんが朝から出産間際の妊婦を乗せるなんてラッキーだなと言ってくれて1070円の所を1000円にしてくれた。男の子な気がする、と余計な一言は言っていたけどそれは無視。着くとおりものについて聞かれ、生理用パットを使っていたのでそれをみせろといわれる。後で知ったのだがその時にリトマス紙かなんかをつけて羊水が出てるかどうか調べたらしいけど、調べた助産婦は私には何も言わずに夜勤が明けて帰って行ったようで、朝番の助産婦が入って来て「羊水が漏れているけどいつから?」と聞かれた。言われてみれば確かに湿っている感じだけど、これがおしるしのおりものなのか、羊水なのか分からないので知らないと答えると、ワサワサとしだしてこれじゃ助産院で産めないかもしれないので取りあえず提携の産婦人科に行って血液検査を受けて、感染してないかどうか調べてこいとの事。その時に言われた事が、結果が出るまで時間あるからガンガン歩いて昼食もしっかりとって、鍼灸医に陣痛促進してもらって来い。軽いとはいえ陣痛来てんだけど・・・痛いんですけど・・・って状態で歩いて産婦人科に行けとか言われたのでは?って言うと、まぁじゃタクシーで行ってその後歩けとか言われた。で、夕方頃には結果出るからその時に電話で連絡し合うという事に。
月曜に医療センターで検診受けたら何も言われなかったし、つまり破水してるとしたら昨日の火曜のはず。でも自分で見る所によると全く月曜と火曜とでは状態が変わっていないので、素人だしいつ破水したかなんてパーンと破水しない限り分からないよって状態で血液検査を受けた所、産婦人科医曰く多分大丈夫、今日明日中に産めれば問題ないでしょうとの事。勿論血液検査の結果はまだ分からないから保証は出来ないけど。
そこで池袋へ戻りお腹の痛みと戦いながら陣痛促進に効くと聞いたので中村屋のカリーを食べた。本当に苦行だ。で、鍼灸医にも電話して予約を3時半位に取ったので、ランチの後ゆっくりと鍼灸院に向かおうとした所、助産院から電話が来た。
つかさ、結果出るまでは分からないし鍼灸にも行くだろうから、全て終わって夕方に電話するって話だったのに、今どこに居る?何してるの?見たいな責め口調ですよ。いらっとして「夕方頃検査の結果分かったら電話って言いましたよね(怒)。私は何も結果について聞いてませんが?」と言ったら兎に角今から助産院に荷物を取りに戻り、それから産科医に行って医療センターへの入院手続きのレターを貰って、その足で医療センターへ行って入院と言われた。血液検査の結果、感染している値が高くて助産院では産めないと決定したそうだ。
丁度その時は産科医に行く方が近い場所に居たので、先に産科医に行ってレターを貰って来ようと電車で向かうと、手続きは助産院で行うからうちでは何もする事ないと追い返された。かなりむかついたけど仕方ないからタクシーで助産院に向かうと、このタクシーの運転手もとちくるって混んでいる池袋の街中をウロウロしてやっと助産院に着いたと思ったら、今度はいきなり院長から今から緊急入院だから救急車呼びます、同行料として2万円かかるので良いですね?と言われる。は???散々池袋あたりをウロウロさせておいてからに救急車で搬送っすか?しかもそんな料金初耳なんですけどって感じでうろたえつつも「タクシーで行きたい」と言うと、駄目だという。同乗するのも「義務」なのでとの事。それじゃ良いですか?って聞くの無駄じゃない?
そんなこんなで救急車が到着して、近所の人からじろじろ見られる中、歩けるし元気なのにストレッチャーに乗せられて救急車に乗り込む。そして一番腹が立ったのが、まさに救急車が来て今から移動と言う時に、「お産が終わって入院はうちでしても良いから。でも感染してるって事は赤ちゃんもしてるから、小児科医が赤ちゃん入院って言ったら駄目だけど。」とペロっと言われた。それまでは自分の身がどうなるのかで頭がいっぱいだったけど、それを聞いた瞬間から、赤ちゃんにもしもの事があったらどうしよう、なんで素直に病院で出産しなかったんだろう等々後悔の嵐で、救急車の中で物々しく確認事項とか読み上げられてる時に悲しくて悲しくてオイオイ泣いてしまった。自分がどういうお産がしたいかなんて関係ない、赤ちゃんが無事に生まれる事を第一に考えなくちゃいけなかったと自分を責めて涙がでるけど、まわりの人は助産院で産めなかったから泣いてるのかと思ったらしくショックだよねとか言われたけど、はっきり言ってそんな事は何とも思っていなかった。
病院についてすぐにいろんな人がワサーッと寄って来て、血は取られ、腕には点滴の針を入れられ、何がなんだか・・・と言う感じだったけど落ち着いて来たら、看護婦さん達はみんな良い人ばかりで、血液検査の結果も今すぐ緊急にどうのこうのってもんでもないから、明日の朝から促進剤投与開始しますと言われ、一旦落ち着いた。その日の夜遅くにLDRという陣痛から分娩までを1つの部屋で出来るという個室が空いたので入れてもらった。これで旦那も泊まれるし、個室なので気兼ねなく過ごせると思って少し気持ちが落ち着いた。

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