カルチャー考察

って程でもないが最近面白かった事。

The Apprenticeというリアリティショーが好きで結構昔からBritish版を見ていたのだが、最近本家本元のアメリカ版をみてみてびっくりした。同じコンセプトなのに国が違うだけでこうも違うか!と言う感じ。簡単に番組説明すると数十人の候補者の中から一番出来る人が選ばれ、高いサラリーの職に就けるという面接プロセスを数週にわたって見せるというもの。2チームでプロジェクトをそれぞれこなし、負けたチームの中で一番ダメな人がFireされる。チーム内で一人ずつプロジェクトマネージャーを決め、その人のリードの元プロジェクトを遂行するのだが、負けた場合リーダーとリーダーが選んだダメな人2人がボードルームに呼ばれ、ボスからあれこれ質問されて、結局うまいこと切り抜けられない人や、その人のせいで負けた事が明らかな場合はその者が首になる。本家はDonald Trampがボス、British版はLord Sugarがボス。

British版はこれはコメディですか?と言うくらいアホな人達が集まって「俺は最高のビジネスマン」とか「私は150%勝つだけの資質がある」とか言っちゃっててバカみたい~と笑えたのだが、アメリカ版はもう怖い、あんた達って位本気っぽいし、相手をこき下ろす事をBritish版もやってるけど、どこかに遠慮というか頑張ってやってる感が漂っていて微笑ましい感じなのだが、アメリカ版はリアル過ぎて笑えないのだ。

TrampもLord Sugarに比べるとボードルームでの攻撃がすんごいきついし、ワーッと言い訳をしている候補者の上からおっかぶせてYou are firedっていきなり言うルードな感じだが、Lord Sugarは一旦考えてからWith regretとか少し言葉を添えてYou are firedになる。

って話を土曜に食中毒でぐったりだったが予定していた夫の友達夫婦との夕食会で話した。夫の友達はアメリカ人だったので文化の違いについて意見を聞いてみたかったのだ。私が自分の正当性を語るのは良いとして、チームの中で弱い人をアタックする様がアメリカ版は激しく、あんな環境で本当の職場だったら私は働けないと言ったら、彼は弱い人を取り除くのは当たり前じゃーんって感じらしい。その一人の弱い人のせいでチーム全体が負けるなら弱い人をつまみ出すのが普通。との事。夫は「俺はアメリカでは働けないかもって思ったよ、あの番組みて」とコメントしていたが、イギリスも日本も同僚に対して「メイト」的意識が強いから、いくらその人が使えなくても多少の遠慮や気遣いを持って接するが、アメリカは切り捨てって感じなんだなぁって結論に至った。

どの国にも例外とか人によるという事はあるから一概にこの国は・・・と言うのは良くないとは言え、自分も毎日アメリカ人に囲まれて働いていて、やっぱり弱い物ははじき出す感じをヒシヒシ感じているのであながちステレオタイプな考察ではないと思うのだが。そのアメリカ人の友達の奥さんは日本人で、彼女は逆に職場はイギリス系なのでその文化の違い感じると言っていた。イギリスはジェントルマンの国だからかなと言われたけど、イギリス人が皆ジェントルマンかって言ったらそんなことないからそれも幻想だとは思うけど。

逆に言えばアメリカは正直でイギリスや日本は腹に一物ありという感じなのかも知れないが。でも毎日行く場所が殺伐としているよりは、表面ではニコニコで知らぬが仏の方が私は良いけどな。友達関係ではないわけだし。

やっぱり未開の地を耕してきたアメリカ人には、弱い物にかかずらってる時間がない歴史的結果なのか。

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