健気

一昨日旅行から帰って来て、次の日仕事だからあれこれ仕度をしていると「明日保育園行かないの」が始まった。ロンドンから帰って来て以来毎朝毎晩言う台詞。そして大泣きしてひっぺがされる様に先生に連れて行かれる毎日で胸が痛い日々。
「ママお仕事いくよ。」と言うと「じゃ私もお仕事いくの」。「虫君の仕事は保育園に行く事だよ。ママがお仕事いかないと、今日みたいな楽しい事できなくなっちゃうのよ。ママも虫君といたいけど、頑張ろうよ一緒に」と大人な内容を説明すると、暫く考え込んだ末泣き声で「保育園行く。頑張る」といって今から行ってくると言うので、明日ねと言って寝た。

昨日の朝、一回だけいかないと言ったものの、昨日約束したよね、と言うと、「保育園行く、先生に行く」とすぐに気を取り直し、実際保育園についてからもいつもは乳母車の上で寝たふりしたり降りないと頑張るのに、すっと降り、自分のお弁当が入っているバッグを一生懸命持って（彼女にしては重い）「先生にはいどうぞってするのよ」と言いながら歩いた。そして部屋の前でもいつもは泣いたり喚くのにすーっと部屋に入り、私がまだ部屋の前で布団やらなにやら準備していると、戻って来て「マミ、お迎えきてね」と言って笑って部屋の中に戻っていた。

もうなんて大人になったの。そしてこんなに小さいのに偉すぎると涙が朝からちょちょぎれた。

子供ってよく分かってるし我慢するし偉いんだ、と本当に感心した。子供だと思って適当に接したらいけない（してないけど）と改めて思った。もう赤ちゃんじゃないんだなぁと、成長を喜ぶと共にふと寂しい気もした。