10歳になった娘のこの頃

またまた長い事放置。色々と書きたいことはあるが。最近の驚きの娘の成長について。

4年生になった娘。私と夫はそろそろ中学受験に向けてココという学校を見つけ,この学校に入るには何をしたら良いか,とあれこれ算段を始めた。塾には行かずに家庭でどうにかしようとその学校の研究をした所,どうやら願書の段階でこれまでにやって来た事等を書かなければいけないと知った。

そこで,幼稚園の年中から続けているピアノをどうにか生かせないかと考え,ピティナステップと言う物に参加させようと決めた。先生と相談して曲目を決め,5回出場すると文科省後援のイベントなので,学校の校長先生から表彰をして貰えるらしい。ちゃっちゃと5回出演する為に,スケジュールを組んだ。本人はやりたくないなーとずっとぼやいてはいたが。

5月下旬。会場に到着。そして受付も済ませ,出演を待つ間…「トイレに行きたい」と夫を誘って会場の外に出た。帰ってこない。会場の中で下の子と「何してんだろうね~」とやきもきしていると,係の女性が廊下に来てくださいと言いに来た。

泣いている。もーなんでこの期に及んで!と私はカリカリ。夫も説得中。だが「私はやらない!」とすごい調子で反抗。係の方達や,そのステップの担当先生も一生懸命説得したり,出演順を後に回してあげるからと色々言ったが「やらない!」の一点張り。出来ないじゃなくてやらない。

結局仕方がないので帰った。家についてから,しばらく部屋にこもって出てこないが,夜になって話をしようと持ち掛けると…。

「そもそもさ。私は人前でピアノ弾くのは大嫌い。年に一回の発表会ですら嫌いなのに,なんでこんなことしなくちゃいけないの?!大体さ,その学校はパパとママが行かせたい学校であって,私が行きたい学校ではない。その為にやれって言われたってやる気なんて起きないよ!」

と怒りながら叫ばれた。

一言も返す言葉がございません。私達がここに行って欲しいと勝手に願い,娘にも良い学校だよだなんだ言ってきたが,娘は騙されるどころか反撃に出てきたのだった。

そして「もし自分が行きたいと思う学校があれば,そこに向けて勉強する。言われなくてもちゃんとやる。だけど行きたいって思わない学校の為には勉強しない」と言われた。

その後一緒に学校をあれこれ見てみた。災害が怖いので,沿線の学校しか行かせたくないと思っているので,近所の学校をあれこれ見た所,もともと芸術方面に行きたいと言っていたので,高2から芸術コースを選べるとある学校に興味を持った。しかしそこは難関校。塾に行かずにいけるのかい?と言う所。

次の日の朝。5時半に目覚ましをかけて起き,国語と算数の問題集をやっていた。へぇー,意地っ張りだねと思いつつ,応援しようと言う気になってきた。

しかし。娘の体力もそうだが,今後もっと長い時間受験勉強に時間を割くことが果たして良い事なのか,日本の受験事情に猛反対の旦那との争いが目に見えるようだ,と不安材料目白押し。

そんな時,とある女子中高一貫教育の学校の説明会にいってきた。そこは世の中で言う所の偏差値は普通。そんなに高くもない所なのだが,教育内容で旦那の最重要事項である英語に,かなり力を入れている学校らしいので見に行った。

中々,というかもし言っていることが全て行われているのだったら,かなり良いじゃない!という説明。英語の時間は,英語を勉強すると言うより,英語で勉強する様だし,担任はネイティブ。色々な学びの機会も沢山用意されている感じ。

肝心の娘はすっかり気に入って「ここにする」と勝手に決めていた。制服も可愛いし,女子校が良いと。我ら夫婦の希望は似た内容の学校だが共学。

もしここにするのであれば,英語の外部試験で求められる点数さえ取れば,合格しそうな感じ。受験勉強は英語だけで済む。4教科必死で勉強するか。英語だけ勉強するか。

家族会議の結果,第一志望はどの学校とか今の段階では決めないで,英語1教科入試,または国算英で受験できる所限定にすると決めた。

今通っている小学校は,勉強は普通にしていれば良く,すべてにおいてゆったりしていて,放課後に残って遊ぶ事がとっても楽しいらしいのだ。それを止めさせてまで今この時期に勉強させるのは,家は合わないね,と娘,夫,私とで今回は納得した。

数日前。自分の大好きな授業は,インターネットで色々調べたことをみんなの前で発表することだ。そこまで調べる必要ないよ!と友達に言われる様な所まで調べたり,一つ調べていると芋づる式に色々調べたくなって,はまるのだそう。それに引き換え,プリントや問題集は嫌い。なぜならもうそこに答えがあると分かっている事をただプリントに書くと言う事がつまらないし,なんでこんなことしなくちゃいけないのだろう?と疑問に思ってしまうから進まない。のだそう。

学校では一応きちんとやっているので,これ以上家でもあれこれ言うのはこの子には意味ないかな?とこれを聞いて思った。学ぶことは嫌いではないらしいし,興味があれば,はまってやれるタイプだと思う。ただ,どんどん問題を解いて覚える方式の勉強は嫌いらしい。しかし,基礎知識と言う物があるから,いやでも今の時期はやるしかないよ,と説いたら分かってる。でも楽しくないの!と言われた。

家庭の事情,本人の性質,どれをとっても中学受験には向かないなーと思った。しかし,その説明会を聞きに行って,こういう学校に行ったら色々学びのチャンスがあるから,それを活かして飛躍するチャンスも沢山あるなと思った。自分に合った学校を見つけて,そこに入ってから,どういう学校生活を送るかが大事なんじゃないかなと思った。

後2年頑張って英語の実力を上げて貰おう。本人も今回は納得しているので大丈夫ではないかな。自分の気持ちや要望を,きちんと口に出来る子に育ったのだ,と今回の事件で分かった。災い転じて福となすだな。










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