短い夏休み

 今年はコロナの影響で夏休みが3週間だった。しかも海外には行けない状況。その上夏休みに入る頃には,都内の陽性者率が上がり,旅行なんて行けるのだろうか?というドキドキの状態だった。

しかし今年の夏はもう戻ってこない。毎年夏休み前に貰う校長先生からの手紙には「この夏は一回限り。一生戻ってこない。親にも子供にも。だから大事に過ごしましょう」というメッセージがある。いくら都知事に今年はいつもと違う夏と言われても,大人にとっては来年でも良い事が,子供の夏は一年一年心も体も変わってしまうから,「この夏」が勝負。どうしようか悩んだが,思い切って熱海に行ってきた。

結果行って正解だった。もうすぐ中学生になってしまう娘とまだまだ可愛いものの,きっとあと数年で男子になってしまう息子。一日中常に一緒に家族で過ごす夏休みなんて後ちょっとなんだろうな…としんみりした。楽しく,だけど少し寂しい夏だった。

家族全員自分達で出来る最大限の感染予防策はとったうえで,予防策万全なお店だけを選んで行く,海には空いたころを見計らっていく,後は家で過ごす,と決めて9日間過ごした。朝は宿題や課題をやり,ランチをどこかに食べに行き,夕方からビーチで泳ぐ。そんな毎日。

課題は夫が英語と算数,私が国語を担当した。ちょっと前にあれこれ子供の勉強について衝突をしたのだが,色々話し合った結果,夫には夫の意地というか,プロとして,親として絶対に子供達に自分の思ったような英語力をつけさせたいと言う気持ちが良く分かったので,私の受験対策の小手先術はもう言わないことにした。9月に2級のテストを受けるので,時間が無いから2級の単語を覚えたらいいのに!と私はやきもきしたけれど,夫からしてみたら単なる単語の羅列を覚えてテストで点を取っても,それが何だと言うのだ?と言われた。言われれてみたらそうなんだけど,焦っていた私はムキー!となった。が,夫のやっているメソッド?はなかなか時間が掛かるようでいて,始めて2週間位たつけれど,結構浸透してきている。もう任せたのでその間は私は読書をしていた。今またはまっている南蛮,キリシタン関係。長崎行きたいな。

国語は娘には四字熟語と慣用句,漢字のテスト。息子は漢字と読解を一緒にやったが,息子の読解力は娘よりちょっと劣るのだが,算数になると息子は得意,娘は苦手がはっきりしてきたので同じ兄弟でも反対だなと見ていて面白かった。

さて,この旅で行ったレストランの基準は換気が良く,ソーシャルディスタンスが保てる所だった。その中でもとっても気に入ったカフェがここだった。令和元年に出来たと言っていたので,新しいお店。

コンクリートと木でできた長細い建物が目を引く。川沿いにある為か,窓が開け放してありクーラーも無かったけれど涼しい上に密が防げる。ランチメニューはガレット,カレー,ハンバーグ,チキンのマーマレードソテーだったかな?大体1200円~1400円位で飲み物,サラダ,スープがついていた。





食べ物も美味しいのだが,お店の雰囲気・開放感,そしてお店のオーナーがフレンドリーでなんだか良いな~と思える空間だった。定年退職して二人で始めたのかな?というご夫婦で,すべて奥さんの手作りとの事。プリンが絶品だった。

店内はひとつ置きにテーブルを使用する対策を取っていたので,すぐ隣に人がいないし,店内は開け放しの状態なので,安心だった。また行きたい。是非また来てくださいね!と言われたので,熱海に行く度に応援しに行こうと思った。やはりコロナでお店大変みたいだったから,勿論ウィルスまき散らすのは良くないと思うけれど,きちんと対策さえとれば,こうして出かけて店を利用するのは悪い事じゃないとこのお店に来て思った。

今回は長い滞在だったので,箱根にも足を延ばした。熱海からたった40分で行けるので,もっと頻繁に行っても良いなと思った。やはり箱根は涼しい!今年の熱海は暑い暑い。今まで熱海の家に行くとクーラーなんて要らなかったのに,今年はさすがにつけた。暑すぎる。やはり温暖化現象なんじゃないかと思う。

箱根は25℃位で過ごしやすいから,テラス席でランチをしても全く不快でもないし,気持ちよかった。息子がピザ好きなので,テラス席だしピザだしでここへ行った。

お値段は観光地価格で高いしめちゃくちゃ待ったけれど,楽しく食事が出来たので良かった。テラスな上に隣の席の間隔が空いているので,気兼ねなく食事ができた。






ちょっと顔の点々が何ですが・・・。風が通って涼しい。隣の席とは2m位離れていたので良かった。


久しぶりの芦ノ湖。昔祖母が大好きで毎年来ていたな~としみじみ。


箱根神社にも行ってみた。龍神水もしっかり飲む。


やはり箱根もガラガラでは無いけれど,混んでいると言う程でもなかった。

毎日夕方になると海に行き,SUPをやったり泳いだりして,夕日を見たら帰ると言う健康的な生活をした。やはり老後は熱海かな…と思ったり。ひょんなことからビーチで会ったカナダ人の男性と話すようになり,彼はコロナの影響で家から働く(と言っても会社を経営しているから自分で勝手に動けるのだろうけど)ならば,と別荘にずっと来ているらしい。どうやら独り者?なのか,毎日ビーチに仕事が終わったら泳ぎに来て一日を終えるのを日課にしているとの事。だけどちょっと映画に行こうかと思ってもここは無いし(って家で見れるよね,今どき),プール・ジムもないし…東京とは違うとちょっと愚痴をこぼしていたが,一人だと寂しいのかなとも思った。だからか毎日なんか話しかけられた。私も一人だったらやはり考えちゃうけど,夫と2人だったらこっちとあっちと半々で,みたいな生活が出来たら理想かもと思った。



朝夕ここで散歩やヨガをして,昼間は昼寝やカフェに行く。こ洒落たホテルで食事をしたくなったら箱根。あぁ理想的。貯金しなくては。

後は伊豆のへそ道の駅に行って,苺を食べたり…(苺ゼリーサイダー。三ツ矢サイダーの中に苺ゼリーという。普通の味だけど500円位した。ケチな私的にはイマイチだが,たまには良いか。)


バルコニーで焼き鳥パーティーをしたり…

花火大会に行ったりした。この花火大会は毎年空いているので密じゃないだろうと思ったら,思った通り密じゃなくてほっとした。もしダメそうだったら帰ろうね,と言っていたが,ビーチには下りず,駐車場から見たので,2メートルどころか私達の周りには一切人がいなかった。

短い夏の割に結構楽しかった。これから冬になったらまたコロナがすごい事になるかも知れないので,今のうちに小5&小2の良い思い出が作れて良かった。

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