CELTAまとめ

 年も明け,色々忘れない様に書いておこうと思う。

そもそものきっかけは,10月に塾で英語を教えだした時。色々アドバイスを夫から貰った時,夫から英語教えるって事をなめるなよ,的な事を言われた。適当に教えるという事は,その生徒を惑わす事になる。やるならちゃんとやれと言われた。

悔し~と共に確かにと思う所もあり,こうなったら資格取ってやろうじゃん,となり,CELTAを受講する事にした。色々な資格はあるが,やはり英語を教えるのならばCELTAでしょうと言われ。

しかし,決めたはいいけどやっぱり不安。自分の英語力をもってしてこのコースやり遂げられるのやらと,迷ったものの,とりあえず一番安く取れるらしいバンコクの語学学校にコンタクトしてみた。

返事は来たものの,まだちょっと勇気が持てず,知るかーと言われそうだけど返事をくれた学校長?みたいな人にいや私の英語力で出来るか不安なんですけど大丈夫ですか?ともう一回返事をしたら,「大丈夫!コースを取る事でもっと上達するし今の英語力で出来る!IELTSのレベル7以上ならOK!ちなみに10月のコース,あと一人しか空きがないよ」みたいな返事が来たので,もうやるっきゃないと(締め切りが間近だったし)清水の舞台から飛び降りる気持ちで20万円払った。(17500米ドル)

それからすぐに申込書を慌てて送り,結構面倒な内容だったけれど2時間位かけて書いた。

で,面接の連絡が来てZoomにて面接。ちょっと書いたけれどコース始まるギリギリだったせいなのか,やる気がないのか,20分で終わった。(他の人達の体験談読んだら90分とか色々あったのですごく緊張したのだけど)

で,事前講習みたいな形でわーーーーっと色々送られてきて,涙した前日の夜。もう無理,あぁ20万損した!と泣いた。今では懐かしいおもひで。

初日,すんごく緊張しながらZoomにつなぐと,確か14人位いた。中国x2・マレーシア・台湾・ミャンマー・タイ・韓国・ウズベキスタン・サウジアラビア・インド・フィリピン・ポーランド・インドネシア・日本。ネイティブは台湾系アメリカンとウズベキスタン在住のインド人の女の子のみで,話すとみんなお国訛りがあってホッとした。でも当たり前だけどみんなちゃんと喋る人達だから,ワー間違えたらどうしようと始終心配だった。

で,初日から夜中の1時位までかかって,次の日にちょっとしたレッスン的な?事をやるので準備。Ask each other if you like...と書いて,何枚かの絵をのせただけのプレゼンだが,どうやって生徒にアプローチするんだ?とかあれこれ考えて本当に疲れた。

次の日。既に中国人の若い男の子脱落!理由は不明だが初日からがっつりチューターのレッスンをオブザベーションしたり,次の日までにプレゼン用意しろと言われたりして一杯一杯になった模様。

その次の週からもうTP開始。Teaching Practiceは45分内で必ず終えないといけないし,勝手に教えてもいけない。決まった手順があり,それを踏まえて教えないと評価が下がる。与えられた教科書のページを,自分で考えてまとめ直し,パワポを使いオリジナル教材を作る。これだけでも大変なのに,Lesson planと言うのを書かなくてはいけない。TP3からはそこにLanguage Analysisってのも加わったり,Assignmentも4つ10週間の中で書くので,それも並行してやる。後はビデオオブザベーションってのも書く。これは簡単と言えば簡単だが,めんどくさい。2週目か3週目位で,台湾系アメリカ人の男性,脱落。

もう毎日夜中までやっていた気がする。よくこれを1か月のインテンシブでとる人いるよな~と感心した。

そもそも英語がネイティブじゃないのにこんなの難しいと本当に心が折れそうになり,何度も泣いたりえずいたりしながら頑張った…。

一つ言えるのは,受講する語学学校によってきっと経験は違うだろうと思う。チューターにもよる。私のチューターは3人いて,前半はイギリス人男性,後半はたぶんポーランド人の女性。でもロンドンの学校でずっと働いていたらしく,イギリス風味。途中までロシア人の女性もいたが,2人脱落したので,後半からはグループが2つにまとめられ,居なくなった。

3人に共通して言えるのは,教え方を教えてくれるって言うよりも,自分で参考文献とか読んでやってみろ,で,批評するからって感じ。懇切丁寧に教えてくれる様なもんでは無かった。質問すれば答えるよ,と言いながらも,assignmentの内容でえ?これはなに?って思う部分があり,夫に聞いても分からんから質問せいと言われ,メールしても,返ってくる答えはは?って内容で,夫も「20万払ってこれかい!」と言う内容だった。

何とかやればほぼ全員パスするのもなんかね,って思うポイント。そりゃパスしたいから甘い基準で良かったけど,私には。でも,昼寝して半日出席しなかった子や,45分過ぎて何度も教えた子,最後のステージまで時間切れで行かなかった子達もきっとパスで,一応ちゃんとやった私もパスだと,なんだ,じゃ適当にやっても良かったんでないの?って気にもなる。

思ったより終わってみたら大したコースじゃなかった気もする(!)でも私の場合は教える事自体なんも分かっていなかったし,少しは授業の組み立てや理論も学んだし,やってよかったとはいえる。でもこのコース終わったらいきなり先生に成れるかって言ったら,語学学校に採用されて暫くもまれて数年たったら先生になれたと自信もって言える感じがした。とてもとても,このコースやったからって先生!とは呼べない。

期間中は追われて関連ある部分しか読めなかった参考文献を今からじっくり読んでみたいと思っている所。

そもそも英語で英語を教える事が今後もきっと無いので(少しはやっても全部を英語ってのは効率が悪い気がした。大人には。)良い所だけ取って今後に生かしていきたい。

それから高校生(受験生)を教えていて思うのは,日本の教育では文法,単語暗記=英語の授業と言う図式がもうガッチガチに出来上がっているので,このコースの方式で教えたら何やらされてんだ!!と不安になる子が多いと思う。CELTAの第一の目的は実際の生活に即した英語を練習する事なので,生徒さんの興味とかそういうのをまずは聞いて,例えばホリデーの話題が好きだったら,最後のステージで必ずテーマに沿ったトーキングタイムがあるのだけど,そこの話題を旅行のプランにするとか,本当の生活で使えそうな事を考えて出す,と言われた。(毎回は無理でも)でも,高校生の目的はそれより受験だからねぇ。先生が話す時間をTTTと呼び(Teacher Talking Time)その分量が多いとすぐにTTT!と注意された。

考えてみたら日本の学校の授業はほぼほぼTTTで構成されていて,同僚のフィリピン人のこもそうやって教わったから抜け出せない感じだった。CELTAでグラマーを教える時はそれに関するListeningやReadingをやって,その後グラマーのポイントを解説…しちゃいけなくて,Elicitする。そしてClalificationする。みたいな。要は生徒から引き出して,解説じゃなくて理解度をクリアにする為にCCQなる物をする。(Concept Checking Question)これがなかなか難しいし,同じ言葉を話す同士だったらこんなまどろっこしい事しないで訳語とか言ったら良くない?と思ってしまうんだけど,まぁたまには使うかもしれない。

ClalificationではMFPをやれと言われ(めちゃ略語が多くて笑える)Meaning, Form and Pronunciationなんだが,必ずこの3つを確認する。言われてみたら意味とFormは確認するけど,日本ではこのPronunciationがおろそかだなと思った。先生が一回言う,ではClalificationではなくて,ここでDrillがやってくる。

ネイティブじゃない私が発音ドリルやるんですかい?と及び腰だったけど,やらなきゃしょうがないからやったけどさ。

ドリルはすごい大事と言われたけど,確かに口が慣れないからやるべきだろうなと思った。高校生に音読してもらうとまぁ驚くほど発音間違う。発音がきれいとかそういう問題じゃなくて,全く違う音をだす。だからそこではドリルしているから,まぁコースが役に立ってる?様な…気もする。

とまあこんな感じであった。でも解説をちょこっとはしないと受験には間に合わないかなと思うし,少し解説したらElicitする様に気を付けるけど,これがまた慣れないと発言しないからね,日本人は。生徒たちはタイ・ミャンマー・ロシア・カザフスタン・ソマリアとか色々だったけど,みんな積極的だからElicit出来たけど,シャイな人は無理かなー,慣れかなーとまた悩む。そうそう,日本人の生徒さんも一人いて,その方は積極的に会話を楽しんでいたから,国民性はあるけど,最後は人かな。






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