娘の英語勉強方法

 今回の受験シリーズ最後の投稿。

娘は英日ミックスだから英語は出来ると思われるかもしれないが,確かに生まれた時からリスニングは毎日しているので良いとは思う。しかし今回の受験で思ったのは,いくらミックスだろうと日本で生まれて育ったら(一度も英語圏で学校に行かなかったら),書く事は本当に難しいという事が当たり前だが分かった。

会話だって家でパパとしかしていない状況では,パパの方が娘のレベルに合わせて単語も選ぶし(簡単な単語しか基本使わない),結局は12歳の英語圏の子と比べたら語彙は雲泥の差,勿論他の面でも当たり前だが劣る。いとこ(13歳と11歳)と比べてもとてもじゃないけれど今いきなりイギリスに引っ越して,現地校に行ったら授業について行けるかって言ったら無理かな?と思う。(すぐに慣れるとは思うけれど)

そんな娘が英語エッセイ入試に合格した理由を色々さぐってみた。自分も今高校生の英検指導をしているので,どうやって英語を勉強するか興味があるので,忘れない様にメモも兼ねて。

まず今の状況では絶対に無理と分かったのが4年の秋ごろに本命の副校長先生と面談をした時。夫がこの学校の英語入試を受ける子達のレベルを聞いたところ,大体準1級レベルだ,と言われた。最初はうっそーそんな高いのか?無理では?と思ったが,準1級のライティングのレベルは無いとまず無理,と言う意味だと今は思う。小学生なりの語彙や考えでも,きちんと自分の意見をエッセイの構成に従って述べられる事が大事と言う事。入学後この方法で受けた子達は,英語のクラスは自動的にAdvancedで,他の方法の子は違うクラスになるのだが,先日の入学手続時に英語主任の先生が,普通の受験コースで受けた生徒でもAdvancedに入りたかったら今日中に申し出て下さい,しかし英検準1級以上ならば大丈夫だと思いますが,2級以下の場合はお勧めできません。と言っていた。結局はっきりとは受験時には言われなかったけれど,準1級が1つの指標として使われているんだと合格してから分かった。

そこで目標は準1級と決まり,だらだらではあるけれど夫と娘の英語修行が始まった。夫もあれこれ試行錯誤しながらとりあえず英検準2級まではのらりくらりやっていたが,2級の問題を見たらやはり語彙が無いと無理であろうと判断,そこら辺からクイズレットを使って2級の単語等覚えさせていた。←これを私が最初の段階で勧めたら猛反対したくせに。反対の理由は単語を切り離して覚えたって意味がないから。うん,それは私も今となっては本当にそう思う。単語だけを一生懸命覚えても,運用方法が分からなかったら使えないから。

しかし英検はそれでも点数稼げれば合格出来てしまう物。背に腹はかえられないのでとりあえず単語も覚えていた。

しかし。2級位からは,書く時・読む時に結局規則性が分かっていないと,出てくる単語単語で読み方や書き方を個々に覚えなくてはならず,非効率的だから無理だ!と言い出した。そこで英語の規則性を覚えさせる方にシフトした。その間に勿論本を読んだりもしていたけれど。(本はランダムではなくてgraded readersを使用。結局はエッセイの題材とかは環境問題だったり,差別だとか社会的な問題が多いから,物語を読むよりはgraded readersを読んだ方が知識も蓄積される。物語は幼稚園~低学年の時は読んでいたけれど,受験勉強では一切読まなかった。)

体系的に覚えるために使った最初の教本がこれ

これはなかなか良かったらしい。しかしもっと良いものは無いかと調べて,ここにたどり着いた。夫曰く,これが無かったら合格していなかったそう。

その間,毎日日記を英語で書く,新聞を読む,本を読む,短いエッセイを書く,を日替わりで1日30分位はしていたが,(6年になってから!遅い。それまではやってんだかやってないんだか,位でやきもきした)6年生の8月にやっと準1級を取ってからはなんか終わった!みたいな空気が流れての~んびりしていた。まぁ思い出したようにWiseはやっていたけれど。

結局冬頃からまたやる気を出して,エッセイ指導をしていた。エッセイを書く為にはスキルも勿論必要だが,そもそもアイディアがないと何も書けない。という事で,Graded Readersの他に新聞やネットを使ってSDGsやらなんやら色々話しながら議論しながらアイディアの蓄積をしていた。面接の準備も必要だったので,家族で偽討論会を1月に入ってから夕飯の後やっていた。

結局,試験当日にエッセイの中でSDGsに触れて書く事が出来たらしいのと,変な討論会は役に立つのか?と思っていたけれど,ちょうど話した内容が面接の題材だったらしく,偽討論も役に立つ事が証明された。

結局何を,と言うと多岐にわたっていたのでまとめ難いけれど,書く事自体に慣れるために毎日日記,それとは別にエッセイの構成を覚えて構成に従って書く練習,エッセイのアイディアを蓄積,この3つかと思う。Wiseは規則を覚えてこういう音はこう書く,と言うのを覚えたので,日本の学生がする様な単語帳で一個一個暗記する,と言う方法ではなかった。Aの読み方は3通りあって,こういう場合にはこのaは3つの内のこの音になる,みたいな感じで覚えたので応用が効いて,音でスペルが書けるようになった。

しかしこのやり方だと,自分が教えている生徒はそもそも音が分からないから当てはめるにしてもどうなるんだろう?とも思う。そして覚える音が結構あるから,時間が無い大学受験生にとっては難しい。←時間はあるけれど,自宅で一人ではやれないから。週1回2回では無理なメソッド。毎日少しづつ覚え,忘れない様に毎日やる。

という事で,合格したものの,入学したら現地の同い年がやる子と同じ内容の授業をするらしく,帰国子女じゃないうちの娘はついて行けるのか?と不安が無くも無い。夫はもう入学したら英語は学校にお任せして,下の息子に集中すると言っていたけど,宿題とか手伝わないと無理かもよ?と思わなくもない。まぁ一人でやれそうでもあるけれど。


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