娘が小学校卒業

 あっという間に6年が経ち,娘が小学校を卒業してしまった。なんかとってもさみしかった。

まだ下のが通っているから学校に行く機会は沢山あるのだけれど,娘の為に探した学校なので,彼女が行く学校として何となく思い入れが強くある。(弟は姉が行ってるから自動的に行ったって感じ)

本当に良い学校だった。いつもいつも先生たちの観察力には驚かされていた。通り一遍の個人面談ではなく,本当によく見てるな~と感じる事をいつも言われ,また親との間にも先生との信頼関係があるから,安心してお任せ出来る感じだった。

幼稚園の園長先生に公立に行かせるか,この学校に行かせるかを相談した時に,うちの娘には少人数制でしっかり見てくれる小学校が良いと思うと言われたことが今でも忘れられない。幼稚園が超少人数制で,そこからいきなり大人数の公立に行ってこの子はやって行けるのだろうか?と心もとなくて相談したのだが。肌の色とかもあれこれ言われたりしたら嫌だなという気持ちもあり。

園長先生曰く,どこでもやっていける子とそうでない子の見極めが大事,もし小規模で教育してくれる小学校に入れられるのならば,この子はその方が合っている。いつも先生が見てくれていると言う安心感を感じて6年間過ごせば,その次の中学以降は自信をもってどんな所でもやっていける子になる。もし小学校6年間不安な感じで自分に自信が持てないまま過ごしてしまうと,その先も根っこがないからフラフラしてしまうかもしれない。だから入れてあげられるのならば入れてあげて,と。

園長先生の言葉は本当に正しかった。この6年間でずいぶんしっかりとした。もともとそういう素質はあったんだろうけれど,娘の良いところをうまく引き出してくれたのが小学校の先生方だったとはっきり思う。自分も少しの間だけれど,地元の小学校2校で英語支援をしてみて,公立小学校の教育(勉強ではなく)方法を観察して,うちの子だったら委縮しちゃうよな,と思ったりそんなやり方したら,出来ることも出来なくなっちゃうじゃない!とどつきたくなる事が多々あった。確かにそんな事されてもびくともしない子もいたので,(ほんとのところは分からないけど,先生に何言われても気にしない?聞こえてない感じの子とか。)

娘の小学校では全てが完璧かと言われればそうでない部分もあったかもしれない。しかし人数が少ないからこそ,規則を守らせて統制すると言う教育ではなく,何故こういう事をするのか?と学級会を使って話し合ってみたり,先生から規則を押し付けるのではなく,クラスとしてどうしたらいい?と投げかけてみたり。いちいち面倒な事を先生が問題提起し,きめ細かく生徒たちの意見をすくい取って,みんなが納得して何かを決めると言う教育をしてくれた。ダメなものはダメ!と言う事は勿論あったけれど(危険な行為とか)それ以外は本当に自由で,でも自由だからと言っても皆で決めた約束事は必ず守る事,と言う「自由は自分勝手にやって良い事じゃないよ」と言う事も教えてくれていた気がする。

また,色々な子供がいるから喧嘩もしたり,え?!って事をする子もいたけれど,赦す事を大事にしている学校なので,そういう子だからダメな子悪い子では無く,ともに生きましょうと言うメッセージを常に発信していた。クラス皆が何となく違いを認め合い6年間ずっと一緒に育ったので,卒業式では男女の別なくほんとに仲良しなんだな~と微笑ましかった。

下のは男の子であんまり話さないけれど,担任曰く「毎日ゲラゲラ笑ってる」そうなので,ママには別に~と言いつつ結構楽しいんじゃんか,と安心している。後3年間しかないけれど,新学期からはコロナの影響も少しずつ和らいで色々と行事が行われるだろうから(期待を込めて),もっと学校に行くようにしようと思った。最近面倒で保護者会とかさぼりがちだったので!

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